アメリカは広い

今さらですが、アメリカは広い。

それを本当に実感するのは、
実際に移動してみたときだと思います。

当時、私が働いていた会社のアメリカ支社は、サンノゼにありました。

50年ほど前のサンノゼは、
いわゆるシリコンバレーと呼ばれ始めた頃。

サンフランシスコから約100km。
日本からの直行便もなく、まだ発展途上の街でした。

主な取引先はカリフォルニア州内でしたので、
サンノゼは便利な立地でした。

それでも、ときにはニューヨークやボストンなど、
東海岸へ行くこともありました。

ニューヨークまでは飛行機で約5時間半。

感覚としては、東京からバンコクくらいでしょうか。

40年以上前でも、アメリカでは飛行機はまるでバスのような存在でした。

予約も座席指定もなく、
出発10分前に乗り込む――そんなことも普通にありました。

そんな飛行機ですから、
今思えば、なかなか恐ろしい体験もしてきました。

着陸のときに機体が大きく跳ねて、
クルーが笑いながら

「操縦士の初フライトへようこそ!」

とアナウンスしたり。

あるときは、気圧か空調の影響か、
上空で客室内が霧に包まれ、視界がほとんどなくなったこともありました。

そんな経験から私が学んだことは一つです。

できるだけ、飛行中は寝る。

怖い思いを何度もしましたが、
不思議と飛行機が嫌いになったことはありません。

どうやら私は、旅に向いているようです。

次回は、取引先での驚きや感動について、
少しお話ししてみようと思います。

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