まるで教室のよう


アメリカ東海岸での研修も終わり、
久しぶりの日本帰国となりました。

普段は西海岸が中心ですから、
サンフランシスコやロサンゼルスから成田へ向かうことが多いのですが、
今回はニューヨークからの帰路です。


たった1泊でしたが、自由時間ができました。

現地スタッフにお願いして、市内観光の許可をもらいます。

目的地は、もちろん――

ワールドトレードセンタービル。

当時、世界一の高さを誇ったツインタワーです。


ただ、当時から

「ニューヨークは怖い街」

という話はよく聞いていました。

まさか、実際に怖い思いをするとは思いませんでしたが。


ホテルに荷物を預け、歩いて目的地へ向かう途中のことです。

突然、私たちに向かって
バスからビール瓶が飛んできました。


目の前で瓶が割れる。

バスの中から何か怒鳴っていましたが、
内容はよく聞き取れません。

その日は日曜日で、ビル街に人影も少ない。

私たちを狙ったのは間違いないだろう――。

そう思いました。


現地スタッフも

「こんなの初めてだ」

と驚いていました。

私はただ、

「すごい街だな……」

と思うばかりでした。


そんな思いをしながら、ようやく目的地へ。

ところが、ここは人でいっぱい。

みんな目的は同じ。

屋上展望台へ向かうエレベータ待ちです。


30分ほど待ったでしょうか。

ようやく私たちの番。

そして、エレベータに乗って驚きました。


箱が大きい。

本当に大きい。

感覚としては、
まるで学校の教室くらい。

50人近く乗っていたと思います。


400メートルを超える展望台へ向かう途中、

「屋上はどれだけ混んでいるんだろう?」

そんなことばかり考えていました。


しかも、日本のエレベータと違って揺れる。

大した時間ではないはずなのに、
ずいぶん長く感じました。


そして、ついに展望台へ。


そこは意外でした。

心配していたほど混んでいない。

しかも、ほぼ屋外。

柵はあるものの、開放感がすごい。


上から飛行機を見下ろす。

遠くに、ようやく形が分かる自由の女神。

そして、かつて世界一だったエンパイア・ステート・ビル。


感動の連続でした。


今では、この景色を体験できない。

そう思うと、何とも不思議な気持ちになります。


今回の業務は苦労も多かったですが、

「終わりよければ全てよし」

そんな出張でした。


次回は、大学教授と一緒に世界一周した思い出を
お話ししたいと思います。

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