皆さん、冬のボストンをご存じでしょうか。
仕事での移動は、ほとんどが飛行機か車です。
車で100kmの移動は日常で、朝も自然と早くなります。
ボストン出張のときも同じでした。
冬はとにかく寒い。
出かける前にエンジンをかけて、車内を温めるのが習慣です。
そんなある朝のことです。
エンジンがかからない。
それどころか、ドアが開かない。
あまりの寒さで、車が完全に凍っていたのです。
どうにもならず、ホテルのフロントへ。
お湯をもらって、ドアを温めてようやく開けることができました。
そのとき言われた一言。
「屋外に停めましたか?
冷え込む日は、屋内か屋根のある場所に停めた方がいいですよ。」
雪が降っているわけでもない。
ただ冷え込んだだけで、車に乗れない。
初めての経験でした。
訪問先は、マサチューセッツ工科大学の近く。
学生と思われる若者を多く見かけました。
その服装がまた印象的でした。
コートを着ている人もいれば、
Tシャツにジーンズの人もいる。
「さすがアメリカ、自由の国だな」
そんなことを感じました。
取引先に着いて、さらに驚きました。
日本の工場との違い、特にセキュリティの厳しさです。
40年以上前にもかかわらず、
IDカードによる入退室管理が徹底されていました。
そこで、こんな話を聞きました。
「40ドル相当のおまけ付きの雑誌をあげます。」
意味が分かりません。
その雑誌には、小さなナットが一つ付いていました。
「これが40ドルするんですよ。」
さらに意味が分からない。
街で買えば10セントほどのものが、
軍の取引では40ドルになるというのです。
真意はともかく、
私が驚いたのは、そんな話が雑誌として成立していることでした。
この雑誌をくれた会社は、軍とも取引のある企業です。
日本で同じようなユーモアが通じるだろうか――
そんなことを考えさせられました。
今回はニューヨークの話までたどり着きませんでした。
次回に書いてみたいと思います。

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